えろ注意!
勢いあまってこんなの書いちゃったよごめんなさい。





夜、応接室のソファにて、ひたひたと近づいてくる体温に気づいて僕は目を覚まし、伸びてきた手に反射的にこぶしを突き出す。

「おっと!わりー起こしちまったか」

紙一重で効率的にこぶしを避けたのはディーノだった。外からのわずかな光源に金糸が光っている。

「・・・せんせえ」
「はは、その呼び方はやめろよ恭弥」
「せんせえ、手当て、してくれたの?」
「ロマーリオがな。ちょっと、今日やりすぎちまったからなあ。ロマーリオのやつ、俺の手当て忘れそーになったんだぜ、ひでーよな。」

僕のそこかしこには包帯が巻かれていた。ディーノの鞭をまともにくらえば肉が削がれる。お互い傷だらけだが、先に気を失ったのは僕のほうだ。僕はまだディーノを先生と呼ばなくてはいけない。
ディーノは正しく、僕の先生だった。強い人だった。先に生きて、そしていつか落としていく記憶になるべき人だ。だから僕は先生、先生は恭弥と。

「・・・熱は出てねーみてーだな」

先生がそっと僕の額に手をのせる。その手の重さと温度にどきっとした。自然に触れさせている自分にどきっとした。なんだか僕は居心地が悪い。先生はもともと顔を近づけて、目線を合わせて話すけど、今は暗いからなおさらで、にらもうかと思ったけど、なんか違って、僕は目を閉じた。

「・・・眠い・・・?」
「・・・目、覚めちゃったよ。僕は眠りが浅いんだ。」
「大丈夫だ。すぐ眠くなる」

そう言って、先生は僕に、小さな子供にするように、やさしくやさしく触れるようなキスをした。

「おやすみ」

――――――眠れないよ。
立って行こうとする先生のTシャツのすそを咄嗟につかんだ。

「恭弥?」
「ぜんぜん、眠れない」

ふ、と笑って先生はまた僕の横に座り、大きな大人の人の手で僕のまぶたを閉じさせた。そして今度はほっぺに吸い付くようなキス。
まるっきり子ども扱いだ、と思って少し腹が立った。目の上の手を押しのけて僕は言う。

「ねえ、屋上に行って修行してよ。きっと疲れて眠くなるから」
「だーめーだっ、それ以上傷増やしてどうすんだよ」
「・・・だったら

セックスしてよ」

「恭弥、冗談・・・」
「冗談じゃないよ。・・・眠りたいんだ」
「・・・・・・」

先生が変な顔しているのがおかしかった。

「・・・まあいっか、お前なら。俺も溜まってる」

先生はあきらめたようにそう言うと、僕に覆いかぶさって、いたずらを仕掛ける子供みたいに笑った。

「恭弥、どっち?」
「どっちでも」
「じゃ、俺タチね」

ねっとりと舌を絡みとられた。


*****


「・・・ァッ・・・ハアッ・・・ッぅ・・・」
「・・・声、出していいぜ」

誰もいないんだから、と先生が僕の後ろを指でほぐしながら言う。

「・・・ゃ、だっ!」

そんな僕の悪態にも先生はへらりと笑って涙が滲む僕の目にキスをするだけで、すごくむかついた。こっちは結構苦しいんだ。痛くはないけど、熱くて苦しい。

その熱さと苦しさが和らいできたころ、先生が、そろそろいい?なんて聞くから必死でうなずいた。

「ゴムは?」
「・・・ない」
「仕方ねえか。気をつける。」

何を?と思ったけれど、聞く余裕もなく突き立てられた。
さっきとはまったく違う圧迫感、ひゅぅっ、と息が詰まった。

「・・・あっ、はあ、・・・ぁ」
「へーきか?」

汗をかくためだけのセックスで、そんな風に気遣われるのが変な気がして、僕は自分から先生の腰に足を絡めて、つながりを深くする。
先生がゆっくりと体を揺すりだして、はじめはすっごく痛くて苦しくて熱いだけだったけど、だんだんと違う感覚が浮上してくる。どんどん快感が大きくなって、天も地も右も左もわかんなくなって、縋りつくように先生の首に手を回した。
だけど、絶対声なんて出してやんない。
そう思ったけれど、どうしても伝わるのか、ここ?とか聞きながら先生が執拗に攻めるから本当にたまんない。

「・・・すげーきもちいい・・・」

耳もとにかかる、先生の余裕なく上ずった声に背中がぞくぞくした。
激しく突かれながら、僕は中心を握りこまれ先端に爪を立てられて、脳がスパークする。ついに達してしまう。直後先生も僕の腹の上に熱を吐き出した。

「・・・っぶねかったー」

気を付けるとはこのことか、僕は、自分のと先生のが腹の上で混じりあうのを眺めながら、ふと思う。

「・・・中に、出しても良かったのに・・・」

暗いし、目がかすんで先生の顔が見えない。少しだけ、残念に思った。先生の無駄にきれいな顔が僕は結構好きだ。

「・・・せん、せえ」
「おやすみ、恭弥」

深い、深い眠りに、僕は堕ちていった。


*****


「はぁ〜」

俺は、恭弥の体を拭いて毛布をかけてやり、盛大なため息をつく。
まだぜんぜんガキの、しかも教え子の誘いにのってしまった自分にびっくりするやらあきれるやらだ。
しかも、恭弥は確実にヴァージンだ(あの狭さは!)。ざわざわと罪悪感が渦巻いてくる。けれど、途中でやめられない程度には欲情したのだ。恭弥は一人前に色っぽかった。ガキの癖に!そして俺も大概、尻軽だ。

中に出しても良かったのに

「・・・そーゆーことは、ちゃんと好きなやつに言え〜」

ソファで寝ている恭弥にそっと言って、おやすみのキスを額に落とし、俺は学校を後にした。

そのあと、外ですったタバコの味は、いつも以上に苦く感じた。